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 兵庫県体育協会 平成13年加盟
 
IT委員長が斬る
   

 IT委員長が斬る! 世界ベンチ2日目を終えて
 失格者続出を探る。児玉大紀まさかの失格。

 日本勢世界ベンチ爆進していますが、2日目に大きな落とし穴がありました。児玉大紀まさかの失格。
結果を見てびっくりしました。僕が知っている限りのことを書いて検証してみたいと思います。

まずスコアシートのほうを見てください。初日男子は75kg級まで、2日目が82.5kg級から、110kg級までです。
初日日本勢快進撃を続けております。また第1試技の失敗が1日を通して、30人中8本で、進行が続いております。第一試技の成功率75%以上、第2試技が50%を切れるぐらい、第3試技が25%ほどです。
これだけを見る限りはこの日は普通のジャッジがされていると思います。レベル的には全日本選手権なみと思います。ただ審判というのは人員の構成が変わるとガラッと変わります。また初日と2日目の間は当たり前のことですが、一晩空けます。ということはその間に時間があるということ。もしかするとこのときに、審判団でミーティングを僕の推測でしたとなると、二日目のジャッジがガラッと変わることがあります。

あけて2日目です。児玉選手の出番はおそらく朝のほうと思います。軽量級から重量級へ進行は変わっていきますのでおそらく朝1番手もしくは朝1番手の女子のあとの2番手か。
ちなみに女子のほうは男子に比べて試技の正確さというか、審判受けは間違いなく良いです。お尻の着き以外は。
お尻以外は、比較的女子のほうがひじは伸びてる、2段挙げの確率は低いと思います。特に第1試技になると余計にです。たぶん男子より女子のほうが本能的に、安全策をとりにいきますのでスタート重量の飛ばしが少ない、また男子に比べて女子のほうが、ギアの利き幅が少ないので、ノーギアに近い試技ができやすいという点もあります。
そして児玉選手の出番が来ました。現地の情報では260スターと掛からず、第2試技第3試技は潰れて失敗との事です。スタート掛からなかったのはお尻との事。
しかしいつもの児玉選手は、ルール改正の前からフォームに取り組んでいてかなりベタ付けだったと思いますが、そこ当たりは何が起こったかわかりません。ただこれでペースを乱したのは間違いないでしょう。
そして2本目3本目つぶれ。潰れたのということはスタートが掛かっていること。3月の兵庫ベンチで240の第1試技が潰れたのを見ましたが、まさかこの場でそれが2回も起こるとは。
今のベンチシャツ日本ではタイタン製のカタナ、F6、フューリー全盛時代ですが、このシャツとても着やすく、また縫い縮みもあまりしなくてよく、カタナぐらいになるとよほどの事がない限り破れません。しかし欠点がひとつ。
反発ポイントがおそらく狭い、ムラガあるということです。フルギアになるとそれは当たり前のことですが、昔日本人が特に使っていた、クレインよりは間違いなくその傾向があります。クレインをベテラン選手今でも愛用するのはこのためと思います。たぶん児玉選手はたまたまこのときシャツのポイントが合わなかったか?

そして審判構成です。この日の82.5kg級10人中4人失格、そして30本中の試技の中で成功が6回しかありません。
明らかに審判のジャッジがきつくなっています。それが朝早いのでその対応が取れなかったか・・。
ちなみに児玉選手は非常に賢いです。頭の回転が速い。ルールもよく知っている。これが昼中旬とか夜だと間違いなくスタート重量は下げるか、試技の正確さのほうを重視して抑え目で行くはずです。ここも不運が重なったか。

やはり試合というものはやってみないとわからないものです。本当に恐ろしいことがおきました。
ちなみに後半でもジャッジの厳しい状態は変わらず進み、成功試技は3割ほど、100kg級にいたっては半分が失格者です。しかしこのあたりになると審判が厳しいというのはわかっていますので、重量の下げる勇気がある選手は、1本目をとるようになっています。この重量を下げる勇気というのはとても大事で、自分のプライドとの戦いですが、これも大事な選択です。第1試技の重量以下の申請はできないので、ここが明と暗のわけどころ。

そして私も国際大会ルール改正してから出場しましたが、とにかく厳しいのは2段上げとワンツーフィニッシュ。少しでも止まるかワンツーだと赤がつきます。容赦なくつきます。新ルール解釈には、ワンツー少しならOKみたいなこと書いていますが、ぜんぜんそんなことはありません。本当にこの点は厳しいので注意してください。世界一のベンチプレス大会だとなおさらのことでしょう。
日本勢がルール改正でも調子が良いですが、まさかの落とし穴がありました。しかし児玉選手がこのことで終わるような選手ではありません。必ずやリベンジしてくれるでしょう。それに本当に心から期待します。